ツボ療法で風邪予防

手の平にある合谷(ごうこく)と言うツボと、下肢にある足三里(あしさんり)のツボに刺激を与えてあげると、肺の機能を高めるとともに免疫力が高まり、風邪予防につながります。
また、この2つのツボには胃腸を整えたり、エネルギーを体全体に行き渡らせる効果
もあるので、定期的にツボ押しを行うと良いでしょう。
合谷・・・手の甲を上に向け、指を開いて反らせます。親指の骨と人差し指の骨が交わる部分の手前にあります。
足三里・・・ひざの皿の外側のすぐ下のくぼみから、外くるぶしに向かって手の指の横幅3本分下がったところにあります。風邪を引いて鼻づまりがある場合は、合谷と印堂というツボを押したり、さすったりすると、鼻の通りが良くなります。印堂(いんどう)は、左右まゆ毛の間の真ん中にあります。

また、鼻腔の両サイドの、迎香(げいこう)というツボも、鼻水、鼻づまりに効くツボです。
咳が止まらないときは、尺沢(しゃくたく)や天突というツボを押すとよいでしょう。尺沢は、ひじの横じわの所にあるツボです。
天突(てんとつ)は、仰向けになったとき、のど仏の下方と鎖骨の間のくぼみにあるツボです。天突から胸の方へ上下(1.5cm)にさすると、咳止めの効果があります。

家にある食べ物で手軽に風邪の予防養生

1日1個のりんご、または1~2個のみかん、1~2個の梅干し、或いは梅干し茶を摂取することをお勧めします。りんごの食物繊維は、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌の活動を抑えるなど、腸内環境を整えます。ポリフェノールを含み、活性酸素を除去する作用があります。
また、アレルギー症状の原因となる「ヒスタミン」を抑える働きもあります。さらに、りんごの健康パワーはこれだけではありません。体内のナトリウムを排出して血圧を下げ、カリウムや新陳代謝を活発にし、疲れた体を回復させるりんご酸やクエン酸も多く含まれています。

りんごを食べる事は、体にとってとてもいいのです。しかも低カロリーですので、太る心配もありません。みかんは、ビタミンCが多く含まれているので、ストレスを緩和してくれたり、新陳代謝を促進し疲労回復につながります。
梅干しは、クエン酸が、体内にたまった疲労物質を分散し、血流を良くしたり、体の抵抗力を高めます。また、梅干し茶を飲めば、のどを潤し、滅菌作用があり、風邪を予防してくれます。